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ミドルサイズSUVのGLCにスポーツモデル「43」が追加 メルセデスAMG GLC 43 4マティック BSGも搭載

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ミドルサイズSUVのGLCにスポーツモデル「43」が追加 メルセデスAMG GLC 43 4マティック BSGも搭載

GLCに「43」が追加

メルセデス・ベンツは同社ミドルサイズSUV「GLC」のスポーツモデルとして「メルセデスAMG GLC 43 4マティック(BSG搭載モデル)」(以下、GLC 43)を追加し、発売を開始したと発表した。メーカー希望小売価格(税込)は1170万円となる。

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GLCは2015年にデビューし、2020年と2021年ではメルセデス・ベンツの中でベストセラーSUVモデルとなった全世界での累計販売台数260万台を販売するメルセデスのミドルサイズSUVだと語る。

新型GLCは、伸びやかで美しいシルエットの中にスポーティかつ洗練された要素を取り入れたエクステリアと、リアルウッドトリムやカーボンファイバートリムを採用した質感の高いインテリアを併せ持つSUVモデルとして生まれ変わったという。

また、ダイナミックなドライビング特性、サポートの精度を高めた安全運転支援システム、縦型の大型メディアディスプレイを搭載する。

このメディアディスプレイには、MBUX全体の中から、走行に合わせて変化するコンテンツをユーザーのために取り出し、関連するサービスとともにMBUX情報アーキテクチャーに表示するゼロレイヤーデザインが採用されており、直感的な操作設定が可能だと述べる。

また、直感的な行先案内が可能なARナビゲーション、片側100万画素以上を誇るデジタルライトによる効果的な夜間の視界確保や、良好な取り回しや優れたハンドリングを実現するリア・アクスルステアリングなど、フラッグシップモデルであるSクラス譲りの最新技術を多数採用した。

中でもメディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像を映し出す「トランスペアレントボンネット」や、車両の傾き、路面の勾配等をディスプレイに表示する「オフロードスクリーン」も標準装備することでオフロード性能の向上も図ったという。

エクステリアとインテリア

エクステリアデザイン

フロントハイグロスクロームの縦ルーバーを備えたAMG専用フロントグリルを採用。メルセデスAMGのパフォーマンスモデルであることを明確に主張し、アグレッシブな表情を形成した。

また、GLC 43専用デザインのフロントエプロンは左右にコの字型を描く大型のフリックを装備し、フリックをハイグロスブラックで引き締めることで、迫力あるフロントマスクに仕立てたと表現する。そしてパワードームを備えるスポーティなボンネットは、GLC 43の前へ前へと進もうとする衝動を強調するという。

「センシュアルピュリティ(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出したことにより、プロポーションが強調されるとともに、逞しいホイールアーチにアクセントが与えられた。またホイールアーチは先代モデルのブラックからボディ同色になり都会的なエクステリアを演出すると語る。

サイドフロントフェンダーに「ターボ・エレクトリファイド」サイドエンブレムが入り、電動化されたターボチャージャーを搭載した先進のパワートレインを備えていることを強調すると表現。

リア力強く張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、ツーピース構造で内部に立体感があるスリムなリアコンビネーションランプにより、リアエンドをよりワイドでシャープに見せるデザインとなったと語る。

リアバンパーにもディフューザー風のリアエプロンを採用するとともに、左右2本ずつのエグゾーストパイプがスポーティなリアエンドを形成。

インテリアデザイン

ドライバーを重視することでスポーツ感を強調すべく、ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けたデザインが採用された。

運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見え、コックピットディスプレイとメディアディスプレイは5つのスタイル(ジェントル/スポーティ/クラシック/スーパースポーツ/オフロード)と3つのモード(ナビゲーション/アシスト/サービス)の中から選択することでカスタマイズが可能となる。

ダッシュボードは上下2つの部分に分かれ、上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットが配置されており、スポーティさを演出する。

下部には大きなインテリアトリムが広がり、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッドインテリアトリムを採用し、質感の高い室内空間を演出。このインテリアトリムはセンターコンソールからダッシュボードへと途切れなく続く。

アンスラサイトライムウッドインテリアトリム(標準仕様)ブラックに近いダークグレーに着色され、垂直方向に木目が現れるマット仕上げのライムウッドインテリアトリム。シックで落ち着いた印象を与える。

ブラックオープンポアウッドインテリアトリム(AMGレザーエクスクルーシブパッケージ仕様)ブラックのウッドにオープンポア(マット)仕上げを施し、アクセントとして垂直方向にアルミニウムのラインを取り入れたウッドインテリアトリム。ラグジュアリーでありながら、クールな雰囲気も併せ持つ室内空間を演出。

ダッシュボードの両端を囲むドアパネルはシンプルでモダンなデザインが目を惹くと語る。ドアのセンターパネルはアームレストを一体化しており、垂直面から水平方向に張り出している。

アームレストの前部はセンターコンソールのデザインを反復するように、クロームがあしらわれ、ここはグラブハンドルとなるほか、ドアを閉めるときのグリップともなる部分で、パワーウインドウのスイッチが配置された。

シートサポート性に優れサーキットでのスポーツ走行時でも安定したドライビングポジションを維持できる一方で、長時間のドライビングでも疲れにくい快適性も兼ね備えたレザー・アルティコ/マイクロカット・スポーツシートを標準装備した。AMGレザーエクステリアパッケージを選択すると、上質なナッパレザーを採用したスポーツシートが装着される。

シートの調整スイッチやドアハンドルが配置されたフロントドアのブラックパネルは、エッジがクローム仕上げとなり、ドア表面から浮き上がるようなデザインとなっており、アンビエントライトの照明による上質感を演出すると表現。

室内を彩る「アンビエントライト」は64色から選択可能で、単色の発光に加えて色の連続変化が可能であり、加えてGLC 43は、620L~1680Lと大容量のラゲッジルームを備えていると述べた。

メルセデスAMG GLC 43 4マティックのパワートレイン

パワートレイン

F1由来の新技術を採用した直列4気筒エンジン「M139」GLC 43は「ワンマン、ワンエンジン」の主義に従い熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる直列4気筒エンジン「M139」を搭載する。

GLC 43は最高出力421ps/最大トルク50.99kg-mを発生し、このM139にはエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用したという。

このターボチャージャーはF1由来の技術で、メルセデスAMGペトロナスF1チームがモータースポーツの最高峰であるF1において長年採用して実績を上げているシステムを直接のベースとするものであると語る。

エレクトリック・エグゾースガス・ターボチャージャーの電気モーターは厚さ約4cmで排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間のターボチャージャーの軸に直接一体化されており、このモーターが電子制御でターボチャージャーの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速する。この加速は、コンプレッサーホイールが通常のターボチャージャーと同じく、排気の流れによって駆動されるようになるまで行われる。

これにより、アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンスの速さが大きく改善されるという。またアクセル操作に対するエンジンのレスポンスがいっそう自然なものとなるほか、ダイナミックな走りが楽しめるようになると語る。

これに加え、ターボチャージャーの電動化は低回転域のトルクを高める効果をもたらし、アジリティや発進加速性能の向上につながり、アクセルから足を離したり、ブレーキを踏んだりした場合でも、エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーは常にブースト圧を維持することができるため、速やかなレスポンスが途切れることなく得られるという。

このターボチャージャーは車載の48V電気システムを電源とし、最大17万5000rpmまで動作することで、きわめて高い空気流量を可能とし、ターボチャージャーと電気モーター、それに電子制御ユニットは、エンジンの冷却システムに接続されており、常に最適な温度管理を行う。

また、GLCに初めて採用したBSGは第2世代のもので、48V電気システムの中ではマイルドハイブリッドとしても機能し、短時間ではあるが、出力を14ps高めるブースト機能のほか、セーリングモードや回生ブレーキにより効率を最大限に高めるという。

同時に48Vテクノロジーは、ECOスタートストップ機能やセーリングモードの間の切り替えがほぼ感じられないほど滑らかに行われることから、快適性の改善にも役立つと付け加えた。

メルセデスAMG GLC 43 4マティック その他走りに関連する機能は?

トランスミッション:AMGスピードシフトMCT

GLC 43のトランスミッションには、従来63モデルにのみ搭載されていた「AMGスピードシフトMCT」(9速オートマティックトランスミッション)を採用した。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現したと話す。

パフォーマンス志向のフルタイム四輪駆動システム「AMG 4マティック」

パフォーマンス志向フルタイム四輪駆動システムのAMG 4マティックは、前後トルク配分が31:69とAMG独自の後輪重視型であるという。この後輪重視の配分により、横方向加速度を高めるなどダイナミックなハンドリングを強化するとともに、加速時のトラクションも改善された。

リア・アクスルステアリング

GLC 43には、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」が標準装備された。約100km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大約2.5度傾けることにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。

約100km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大約0.7度操舵することで、走行安定性を大きく高め、従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や、優れたハンドリングも並立させたと述べた。

AMG強化ブレーキシステム

フロントに4ピストンの固定キャリパーにドリルドベンチレーテッドディスク、リアに1ピストンのフローティングキャリパーにベンチレーテッドディスクを採用し、強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮するという。

AMGパフォーマンスステアリングホイール

走行中に手を放すことなく各種メニュー操作が可能なAMGドライブコントロールスイッチを備えたAMGパフォーマンスステアリングを標準装備した。

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